日本ロレアルがMSNのTOPページでインパクトの強いバナー広告を打っています。
右サイドバーに掲載されている広告にマウスオーバーさせるとこのようにアニメーション広告が始まります。
マスカラを塗るアクションに合わせて、MSN上の各文字がboldになります。
で、シャワーで流すと落ちると↓
30秒ぐらいのアニメーションになってますが、これは面白いですね。
僕がこうしてブログで取り上げているように、様々なブログで取り上げられていました。
ただ、それをバイラル効果と一言で言い表していいとは思わないですけどね。
なぜなら、こうやって記事として取り上げているブロガーさん達はネット業界に精通している方が多く見受けられました。
皆さん、「PRの一つの手法」という目線でこの広告を見てますよね。
もちろん、そういった広がりがこの業界を面白くしていくのですが。
僕もそういう目線で見てしまっていますが、目線を本来のコンシューマーにシフトしてみます。
ITproの記事で、ロレアルのプロダクトマネージャーはこのように述べています。
日本ロレアルのコンシューマー プロダクツ事業本部メイベリン ニューヨーク マーケティング グループ プロダクト マネージャーの秋庭美穂氏は今回のバナー広告制作に当たり、「今までの化粧品の広告にはないようなクリエーティブによって、新しさ、インパクトを伝え、か つ商品特徴とその商品によって達成できるかもしれない体験を訴求しながら、見ていて面白い、楽しい、といった感情に働きかける」ことを目指したという。
確かに今までの女性向け化粧品ではあまり見受けられなかった形ですね。
そもそも女性向けなのにアメコミチックなイメージはあまり見る機会はありません。
そういった意外性で目を引きつつ、さらにわかりやすくメッセージを伝えている。
一回見ただけで「マスカラ」「落ちにくい」「でもシャワーでしっかり流せる」という最も伝えたいことは伝わってきます。
これこそブランディングですね。
昨今、いわゆるナショナルクライアントがどんどんWEB上でこのようなインパクトの強い広告を打つようになってきました。
しかも、このロレアルのように今までのブランドイメージからは想像できないような広告展開をするケースも少なくありません。
今までのクライアントが求めるWEBでの広告展開はどうしても「ユーザーをその場で刈り取る」、顧客獲得という目的ばかりが先行し、「記憶」に残す、つまりブランディングの部分が欠けているように感じていました。(モバイル広告ではそれが顕著ですね)
しかし、最近はこのようなケースも増え、AISASで言うところの「Atenssion」「Interest」の部分にも重きが置かれるようになってきました。
テレビやラジオでの「Atenssion」「Interest」とはまた違う、その先にある「Search」や「Action」、「Share」にスムーズにつながる。
そこがWEBプロモーションの強みですよね。
長くなりましたが、このような「Atenssion」「Interest」をどれだけ増幅させるか、そこを突き詰めて考えていく。これも一つの広告スタイルなのではないかと思いました。
今回紹介したMSNでのキャンペーンはこちら
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