今回はメディアにとっての売り込みツールといえる媒体資料の作成方法について書いてみたいと思います。
媒体資料(メディアガイド)は広告ビジネスをするにあたり、最も重要なツールになります。
媒体資料の内容いかんで広告が入るか入らないかが決まると言っても過言ではありません。
作成に当たり、まずは以下のことを行いましょう。
≪他媒体の媒体資料を分析しよう。≫
⇒媒体資料を作成する上で他社の媒体資料の分析はかなり重要です。
理由1:媒体紹介から広告メニュー一覧まで一連の作成方法が理解できる。
理由2:代理店・メディアレップが混乱しないように他媒体とある程度トーンを合わせる必要があるから。
理由3:他媒体の各メニューの料金を知ることができる。それによっておおよそのCPCがわかる。
≪構成を意識しよう≫
⇒各社様々な様式で媒体資料は作成されていますが、概ね以下のような構成になっています。
1、媒体紹介
⇒主にサービスの内容を書きます。大手のサービスだと競合情報を載せることもあります。他には画面キャプチャ、機能紹介などする媒体もあります。
2、各種データ
⇒ユーザーデータ(セグメント内訳)や、PV(日別、月間)、ユーザー数・PV数の増加率・成長推移など
3、広告メニュー一覧
⇒ここには以下の内容を一覧で記載します。
①メニュー名
②期間
③掲載箇所
④形式(ピクチャーorテキスト)
⑤保証形態
⑥対応キャリア
⑦セグメント
⑧単価
⑨数量
⑩料金
想定CTRを記載するケースもあります。ただし、これを記載するとCPCを計算されてしまうのであまりオススメはしません。
実際、クライアントによってCTRは大きく変わってくるので。
結局、提案時に代理店・レップから聞かれるので、その際は提案するクライアントに近い同業他社の実績値(もしあれば)を伝えましょう。
4、広告メニュー詳細
⇒ここは一覧で記載した各メニューの詳細を記載します。
画面キャプチャを貼って実際の掲載位置を明示しましょう。
5、原稿規定
⇒入稿時にややこしくなるのでしっかりと記載しましょう。特に注意する点は以下の通り。
<全体>
・キャリア別URLの設定
・キャリア別の原稿指定
・差し替えはOKか、また何回までOKか
<テキストの場合>
・文字数
・半角英数・カナ
・絵文字、機種依存文字
<ピクチャーの場合>
・サイズ、何KBまで可か
・「CLICK!」を入れる必要があるか
・アニメーションGIFはOKか、またループ回数は何回までOKか
6、広告掲載規約
⇒実はここはものすごく重要です。各社の媒体資料を参考に作成しましょう。
特に「広告掲載基準」の内容はとても重要です。
例えば、消費者金融クライアントや出会い系クライアントはOKとするのかです。
また業種によっては制限的に可とする場合も記載する必要があります。
(例えば、TVCMを出稿している大手消費者金融に限るなど)
以上、簡単ではありますが媒体資料について書いてみました。
たまに媒体によっては広告メニューだけしか記載していないパターンもありますが、とても不親切だと思います。
あくまでも媒体資料が一人歩きしても理解できるような資料にしておくことが重要ですし、実際代理店を通じて、こちら側が知らない人の手にどんどん渡っていくので、その部分を意識しましょう。
魅力的な媒体資料に仕上げることで、自分たちの管轄外から急に提案がくることも珍しくないですし、それだけビジネスチャンスが広がるということです。
あ、一つ書き忘れてましたが、通常媒体資料は三ヶ月クールで変更します。
なので、今は10~12月の媒体資料が飛び交っています。
次クールの作成に関しては、大抵、1ヶ月~1ヶ月半前が多いです(その時期に代理店に渡す)
次回は・・・考えてませんでしたが、何か書きます。
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