ヤフー、博報堂ら3社、旅行ドキュメンタリー番組と連携した広告商品を開発
(Markezineより)
この広告商品は、来年1月にTBSの全国ネットで放送する中部日本放送(CBC)の製作番組「赤道大紀行」のコンテンツと連動して展開するもの。
広告の展開にあたっては、Yahoo!テレビ上に「赤道大紀行」オリジナルページを製作し、バナーと動画広告枠を設置。CBCの公式サイト上にもバナー広告枠を設置し、広告は、Yahoo! JAPANのADサーバーから配信する。
3社は、番組コンテンツを核にした番組提供社と連携した広告セールスパッケージ商品の開発によって、テレビとインターネットのクロスメディアの広告コミュニケーションの提供が可能になるとしている。
要は、ヤフー内にCBCのコンテンツページを作って、そこの広告枠を博報堂が売ると・・・
これって大した話ではないですよね・・・
「テレビとネットを連動」というのはよくある話ですが、特に「テレビ番組」との連動の形は難しいと思っています。
なぜなら、そもそものコアとなるターゲットは、「そのテレビ番組に興味があって、さらにウェブまでアクセスしてコンテンツを楽しもうとするユーザー」だからです。
いかにそこにコンテンツマッチングさせた広告があったとしても、それをクリックするユーザーはさらに絞り込まれる。
少なくとも、僕はいくら面白い番組を見ていても、それをウェブ、モバイルでコンテンツを閲覧した経験はほとんどありません。
もちろん、このようなクロスメディアは無いよりはあったほうがいいんだろうけど、決して素晴らしい広告商品とはいえない。誘導数も全く読めないし。
テレビを視聴しているユーザーにPCでウェブアクセスさせるorモバイルでウェブアクセスさせることは、いくらネット・モバイル環境が整ってきているとし
ても、やはり一つの壁があり、よほどの興味を抱いているか、何らかのインセンティブを与えないと誘導率を上げることは難しいと思っています。
・・・ある意味、効果が悪くても「テレビのコンテンツ力の問題だろ」と言えるけどね。
・・・とてもよくない結論ですが。
媒体をまたぐことはとても大変なことなのです。
さらに、今後これをパッケージとして展開するのであれば、番組ごとにウェブコンテンツを作っていく必要もでてきて、運用自体にもリソースを割いていかなくてはならない。
まぁ、3社ともそれを理解していて取り組む話だとは思いますが。
この課題はテレビが生き残るのであれば、「これから先何年か」、つまり、テレビでのネット接続が当たり前の世の中になるまでは、考えていかなければならないものですけどね。
いずれ「テレビという媒体で広告をいかにクリックさせるか」という課題へシフトしていく気はしています。(テレビが生き残るのであればですよ)
クロスメディアの広告コミュニケーションは本当に難しい。
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