2月に開催されたOmniture Summit 2009で、マーティン・リンストローム氏の講演が話題となったらしい。
マーティン・リンストローム氏はあの「買い物する脳―驚くべきニューロマーケティングの世界」の著者。
講演の中で、彼はこのように語った。以下一部MarkeZineより引用。
「通常のマーケティングではユーザーが欲していることは何か? を切り口としてアイデアを練るが、今後は『somatic marker』という概念をマーケティングに取り入れていくことが重要である」と同氏は強調する。
「『somatic marker』とは『身体からの情報』という意味だ。それぞれの身体情報は、直感を引き起こすイメージとして蓄積されていて、何かを選択した理由を聞かれても、言語的には表現しにくい、『身体からの情報』による直感にもとづいている可能性がある。例えば、9.11の時に自分がどこで何をしていたか覚えているといった現象は、身体からの情報をもとにした記憶と言えるのではないだろか」。
ほうほう。確かに9.11が起きた時、僕は何をしていたかはっきり憶えている。
あの時は確か家でベッドに寝そべって普通にテレビを見ていた。
驚くことに、その時の部屋の内装も憶えているし、最初に電話した相手、次に電話した相手も憶えている。
僕も様々な企画をするに当たり、「どうすれば人を集められるのか」「どうすればリピーターになってくれるのか」を考えるが、脳科学だったり、心理学だったり、そういったもっと深い部分の知識を持たないと厳しいのかも、と最近思うようになってきた。
誰かいい本あったら教えて。
マーティン・リンストローム氏が講演の最後に話した、マーケティングを行う上で意識すべき8つのポイントは備忘録のために書いておこう。
1. 戦略的に無意識へのアピールをするようにしているか
2. 自社ブランドから連想される間接的なワードや効果を知っているか
3. サイトのブランディングに宗教や信仰の概念を取り入れているか
4. 不変さと迷信を、ロイヤリティを作るために使っているか
5. マーケティングにおいて5感を刺激しているか
6. あなたのブランドは破壊できるか
7. Somatic Markerを持っているか
8. 感情に訴えるような戦略を持っているか
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