まずはモバイルに特化して考えずに基本的な部分から。
「そもそもアドネットワークはなぜ存在するのか」
一言で言えば、リーチ数を増やすため。
そのために、複数のメディアにまたがった横断的な広告ネットワークが求められている。
だから、とにかくメディアを集めればいい・・・って、そんなに単純じゃない。
クライアントは通常の広告においてもそうだけど、自分たちの求めるターゲット属性がある。
だから、単純に「こことここに出るから○○万impは確保できますよ~」と言ったところで、「いやいや!そこってうちが求めてるターゲットはどんぐらいいるんだよ!」って話になってしまう。
日本を舞台として考えた時、ターゲットを絞ってないクライアントが仮にいたとして、わざわざただ無造作にメディアを集めたアドネットワークを使うことに意味を感じるわけはない。
なぜなら、日本はヤフーが絶対的なUU・PVを確保してるんだから、TOPのブラパネにでも出してればいいじゃんって話だ。極論だけど。
ま、ターゲティング、リターゲティング可能でクリック保証もしくは成果報酬て行うのであれば、クライアントは喜んで出すだろう。
ただ、それではこちら側の旨味が無い。
その辺りのバランス感覚を取れる、クライアントを納得させられるアドネットワークを創る必要がある。
(ここから話が逸れます・・・)
アドネットワークに関わらず、本来広告はアテンションの獲得が重要であるはずだ。
しかし、ネット広告が機能的にユーザーを追うことができてしまうだけに、コンバージョンまで求められてしまう傾向がある。
それにより生まれたのがアフィリエイトだ。
味をしめたECサイトは、大した額も提示せずに「成果報酬でお願いします!」と言ってくる。
「は?じゃあ空き枠で適当にまわします。」って言って、ほとんど露出しなかったら「全然売れてないんですけど!もっと出してくださいよ!」とクレームをつけてきた。
お前ら何様だよって話ですね。
ネットの進化はこのようにクライアントに勘違いをさせてしまったのもまた事実。
しっかりとアテンションを獲得できるだけのブランド感を演出できれば、その場でアクションに至らなくても、何らかのタイミングで思い出し、アクションを起こす可能性だって十分にある。
それなのに「効果が悪い!」と文句を言ってくるクライアントは多いが、これは双方に責任がある。
広告はいつだって、ユーザーの認知獲得、購買意欲を起こさせるための手段であり、コンバージョンマストの広告はただの押し売りに過ぎない。
媒体側も意識しなくてはならないとこだが、少なくともコンテクストが合っていない場での広告は本当はよろしくないし、そこでの成果を求めることはまちがっている。
クライアント、媒体双方がよりユーザーにとってハマりやすい形を考えるべきだ。
例えば価格.comで、ノートPCの広告を出すことは悪くないと思う。そんな感じ。
まぁ、これを書き出すと広告論になり長くなるのでやめます。
話は戻って・・・
アドネットワークは媒体社にとってもメリットは大きい。
特に、そのままでは売り物にならないメディアパワーの弱い媒体はアドネットワークに参画することが最も手っ取り早い売り上げの立て方だろう。
その束ね方が重要なんですが、そのへんは次の記事で。
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