D2Cが発表した「2009年企業のモバイル広告利用動向調査」より
http://www.d2c.co.jp/library/d2cnews_09.06.25.pdf
興味深かった部分を抜粋
気になるのは「費用対効果が明確」ってところ。
もちろん効果を最大化させてあげることはメディアの役目でもあるけれど、効果が悪かったことを単純にメディアの責任にしてもいけない。
アプローチが悪かったなら改善すればいいし、メディア&クライアントが歩み寄ることが大切。
一度出稿して「効果が悪い。もう出稿しない。」と言うクライアントがよく見受けられるが、ちょっと冷静に考えてほしい。
当然、専門サイトはこれからもっと重要視されるだろう。
@cosmeやカカクコムでの広告展開はいい例だけど、以前よりもクライアントは商品レビューなどのクチコミや、競合と並列化or順位づけされることを拒まなくなってきた。
そのあたりのハードルが下がってきた理由として、やはりセグメントされたユーザーが集まるメディアはターゲットを絞りやすく、アクション率も高いことが挙げられる。
しかも、良質なクチコミが投稿されれば、さらなる広告効果も期待できるからだ。
アドネットワークは関心度の高いユーザーが集まるであろうメディアへ露出はできるものの、まだまだクリエイティブに問題がある。
つまり、メディアに合わせてコンテンツ化することができていないため、いまだにバナー以上の見せ方ができていない。(Glamはがんばってるけど日本向きじゃないんだよなぁ。)
しかも、どこのメディアも通常の効果が高い売り枠に関してはあまりアドネットワーク化はしないため、CTRが異常に低い枠だったり、テストケースで新規に枠を設置してみたりしている。
もちろんクライアント側がロングテールという解釈で出稿するならばそれはそれで意味のあることだと思う。
クライアント、代理店の立場から見れば、モバイルは広告出稿する上での一つの選択肢であり、数ある選択肢の中でも、PCとモバイルに関しては数字が追えるのでいい効果指標になるだろう。
ただモバイルメディアを運営する立場からすると、これはこれで頭の痛い問題だ。
こんな発言は当たり前で↓
「想定CTRは?」
「想定コンバージョンは?」
「CPA上限○○円に収めたいんですが可能ですか?」
「知るかよ。出してみなきゃわかんねーだろ。」と、はっきり言いたいのはどこの担当者も同じ。
ただ、メディアはメディアで効果を最大限にするために工夫を重ねる必要はもちろんある。
常に数字が求められる状況の中で、様々な広告メニューを紡ぎ出し、売上を立てていかなくてはならない。
クライアントもメディアも、実はお互い盲目で話し合いをしてることは変わらなくて、いくら競合実績や過去の事例をひっぱり出してみたところで、それは参考材料でしかない。
クライアントは最後は「じゃあやってみるか」という思いきりが必要であり、メディアはその言葉を引き出すための材料を用意し、さらに効果が高まるであろう施策を提示する必要がある。
つい最近まで僕も「またCPA縛りか・・・」とか「アフィリかよ・・・」とかそんな話が多くてうんざりしていた。
でも最近は考えを改め・・・るようにしている。
そもそもモバイルメディアを運営する僕らが、モバイルという最も消費者に身近な媒体を活かした、広告効果の高い展開を創りきれていないところにも問題があるからだ。
しかも、そうこうしているうちにiPhoneが登場し、スマートフォン、フルブラウザもマジョリティになりつつある・・・
それも相まって、ユーザーのタッチポイント(接触媒体)が増え、クロスメディア、コミュニケーションデザインも必要になってくる・・・
モバイル単体で見ると、単純なADやPRはもう普通にスルーされる・・・
このようにここほんの数年で大きく変わった。色々な問題・課題がでてきた。
一方でクライアントのモバイルへの出稿意欲が高まっているのもまちがいない。
モバイルで何をすべきか、何ができるか、しっかりと考えようと思う。
最近のコメント